目標はズバリ「セリエAへの定着」
ご存知の通り、セリエAは20チームがしのぎを削るリーグだ。彼らにはそれぞれに達成したいと願う目標があり、そのゴールへ向けてシーズンを戦っていく。スクデット争い、欧州カップ戦出場権争い、そして残留争い。今回は最後の一つ、「残留争い」に焦点を当てていこう!
残留争いとは言っても、このコーナーで紹介するのは昇格組の3クラブ。ともにセリエA初挑戦のクラブはなく、上位勢を食う可能性もある曲者ばかりだ。それぞれセリエAへの定着を目指し、モチベーションも非常に高いことだろう。昇格組だからとナメているそこのアナタ!きっと後悔することになりますよ...
記念すべき第1回の今日は、昨季のセリエBを圧倒的な強さで制したこのチームだ!
エンポリ
長らくローマでコーチを務めたアンドレアッツォーリ監督の下、1年でのセリエA復帰を果たしたエンポリ。昨季セリエB42試合で88得点を記録したその攻撃力がストロングポイントだ。基本フォーメーションは4-3-1-2。昨季第19節から就任したアンドレアッツォーリがこの布陣を採用して以降、エンポリは最終節まで無敗を継続するなど、無類の強さを誇った。
移籍市場での主な動き
IN
マティアス・シルヴェストレ ← サンプドリア
ルーカ・アントネッリ ← ミラン
レオナルド・カペッツィ ← サンプドリア(ローン)
アフリイェ・アックア ← トリノ
サリフ・ウチャン ← フェネルバフチェ(ローン)
アントニーノ・ラ・グミーナ ← パレルモ
OUT
ガブリエウ → ミラン(ローンバック)
セバスティアーノ・ルペルト → ナポリ(ローンバック)
シモーネ・ロマニョーリ → ブレッシャ(ローン)
ミケーレ・カスタニェッティ → SPAL(ローンバック)
アルフレード・ドンナルンマ → ブレッシャ
移籍市場では、主砲カプートとともに昨季セリエB最強2トップを形成したドンナルンマが退団したものの、後釜にビッグクラブも注目の若手ラ・グミーナを獲得。守備陣にもシルヴェストレやアントネッリなど実力者を補強している。
中盤でもステップアップが噂されたクルニッチが残留、さらにはアックアやカペッツィらを獲得し戦力は大幅にアップ。セリエA再定着へ向けた戦力は充分に整っていると言えるだろう。
注目選手
フランチェスコ・カプート
昨季セリエBで27得点を記録し得点王に輝いたエンポリの主砲。身長は181cmと高さはないが、鋭い嗅覚とオフザボールの動きを活かしたラインブレイクでゴールを沈めるストライカーだ。エンポリのセリエA定着へ向け彼の奮起は不可欠。カプートのプレーに注目だ。
いかがだっただろうか?今回はセリエB覇者のエンポリを分析した。エンポリは上記のカプートだけでなく、クルニッチやカペッツィなど、タレントの揃うチーム。セリエA残留はもちろん、さらなる上位進出を遂げてもおかしくはなさそうだ。そこのアナタも、彼らの躍進に期待しつつシーズンを過ごしてはいかがだろうか。
次回は昨季セリエB2位のパルマ!