Lo Stadio Giapponese

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セリエA全チーム戦力チャート企画③

 戦力分析企画も今回で折り返しの第3回となる。 昨季の上位チームはCLでの激戦を戦い抜き、リーグも第13節を迎えた。

 セリエAでは、欧州の舞台でも圧倒的な力を見せているユヴェントスが依然として単独トップに君臨し、第8節を終えた時点で全勝という見事な成績を記録していた。 しかし、第9節にてユヴェントスの連勝記録が止まる。 ナポリやラツィオ、サッスオーロ、パルマといった上位チームや今季波に乗るチームが総じて敗れ去る中、絶対王者を苦しめたのはシーズン開幕前に誰も予想しなかったチームだった。かつて日本から三浦知良がプレーした古豪でもあるそのクラブ。

 名をジェノアと言う。

 今回はそんなジェノアを始めとする4チームを紹介する。後半には日本で最もサポーターの多いセリエクラブの1つが登場する。チャートのみならず記者団のコメントや紹介文にも目を通していただければ幸いだ。

 

 

ジェノア

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 早くも独走態勢に入ると思われたユベントスに喰らいつき、彼らから勝ち点を奪取した唯一のチーム。懸念されていた昨季最少得点の攻撃面は今季より加入のニューヒーロー、ピアテクによって解消された。しかし、7戦4勝と好調を維持していたバッラルディーニを解任し再びユリッチを指揮官に迎えたユベントス戦以後、守備面の課題を露呈し成績は下り坂だ。主力を抜かれ苦しいシーズンとなるが、なんとか踏みとどまり来季以降の上位進出につなげたいところ。(Yotaro)

Ryosuke:
レヴァンドフスキ2世とも言われ始めたピアテクが驚異的なペースでゴール量産してますね。どこまで得点数伸ばせるか気になります。

kyazu:
20G超えペースですね。そろそろ対策され始めると思うので、後半戦に向けて得点パターンを増やしておきたいところ。

Dino:
ペリン、イッツォ、ラクサール等主力が結構抜けたので新戦力の活躍次第というところですね。

ラツィオタロー:
守備面ではペリンの代わりに入ったマルケッティにかなり衰えが見える点が心配です。

 

 

サンプドリア

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 昨季主力のトレイラを失ったものの、戦術家ジャンパオロの下、今季も非常に高いクオリティでチームを仕上げてきている。ローマで不振だったデフレルもジェノヴァの地で息を吹き返した。カプラーリと共に、年齢的にずっと頼ってはいられないクアリャレッラの後続となるだろう。不調に苦しむ新戦力ヤンクトがフィットすればさらなる飛躍の可能性も。(kyazu)

kyazu:
サンプは継続性さえあればEL権獲得できるチームだと思うのですが...。

Yotaro:
確かに陣容を考えたら2桁順位ではいけないクラブですよね。

Ryosuke:
昨季もゴールを量産したクアリャレッラに今季も期待してます。ガストンラミレスも技術があっていい選手ですね。

Dino:
クアリャレッラに衰えを感じない上、デフレルも好調なようですし攻撃力は高いですね。個人的にカプラーリは飛躍の年になるかなと思ってます。

 

 

SPAL

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 降格候補から頭一つ抜け出す可能性を秘めたチーム、それが今季のSPALだ。ラッツァーリを軸とした右サイドからの流れるような攻撃が魅力で、前線のペターニャとアンテヌッチが体を張ったかと思えば中盤からクルティッチらも積極的に顔を出し敵陣を脅かす。破綻を乗り越え1部への再定着を図る上では、攻守両面でチーム力に違わぬ安定した結果を出し続けることが求められる。(Yotaro)

Dino:
楽に勝たせてはくれないチームですね。守備が非常に堅いです。RWBのラッツァーリには今期も注目!

ラツィオタロー:
格上相手にも後ろから繋ぐスタイルを捨てない積極的な姿勢は魅力的ですね。

Ryosuke:
ペターニャとアンテヌッチの2トップはパワーがあっていいと思います。

kyazu:
SPALはちょっと面白いですね。昨季の一年でAでの戦い方を学んだなと思うところがちょこちょこ見えます。

 

 

インテル

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 昨季得点王のイカルディをはじめとしてタレントが揃っている。スパレッティがイカルディを軸にした戦術を組み立てているため、良くも悪くも彼の調子がそのまま結果に影響してしまうのが特徴。守備面ではシュクリニアルとミランダという強力なコンビにデ・フライが加わりさらに厚みが増した。昨季のように冬場で調子を落とさなければ、優勝争いにも絡めるはずだ。(ラツィオタロー)

ラツィオタロー:
多くのチームがイカルディにCBを2枚つけて対応してるので、彼の作ったスペースをWGや中盤が使えている点が良いですね。

Yotaro:
確かにイカルディの働きは代えが利かないですよねぇ。

Dino:
シュクリニアルとデ・フライのコンビは凶悪ですね。前線もオプションが豊富ですし、あとはスパレッティ次第という印象です。

kyazu:
CBの良さは勿論ですが、ブロゾビッチの守備範囲の広さにたまげました。例年悩みの種であるSB問題の解決が鍵になると思います。

 

 

おわりに

 冒頭で述べたジェノアの例を筆頭に、この企画で作成したチャート通りの結果になるかどうかは試合を終えるまで分からない。ジェノアは戦力的に見ればユーヴェに大きく劣る。この企画で作成したチャートを重ねればrossoblu(ジェノアの愛称で、赤と青を意味する)はbianconero(白と黒を意味するユーヴェの愛称)にたちまち塗りつぶされてしまうだろう。そんなチームがCL優勝候補筆頭の連勝記録を止めてしまうのだからカルチョは面白い。

 圧倒的な戦力を誇る上位陣を止めるのは当然ながら容易ではないだろう。しかし忘れてはいけない。イタリアのトップで戦う20チームはいつだって王座を狙っている。

 次回は今回紹介したインテルとライバル関係にあるあのクラブがいよいよ登場する。是非、お見逃しなく。

 

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