ユヴェンティーノの私がすぐに思いついた試合が1試合ある。それは14-15シーズンのCLセミファイナル レアル・マドリーVSユヴェントス。
CLでは比較的対戦することが多いカードではあるが、今回の対戦はCL史上初の2連覇を狙うレアル・マドリーと02-03シーズン以来12年ぶりのCLベスト4進出で悲願のビッグイヤー獲得を狙うユヴェントス。前述の通り下馬評ではマドリーのファイナル進出を予想する声が多く、ユーヴェにとってはチャレンジャーとして迎えた1st legの試合。
試合はホームのユーヴェが2-1で勝利。
近年ヨーロッパの舞台でなかなか存在感を出し切れなかったユーヴェがあのマドリー相手に勝利したという現実に当時はほんとに嬉しかったし感慨深かった。しかしアウェイゴールを1つ与えており全く油断出来ない状況。
その中で迎えた2nd leg。まずはスタジアムの雰囲気に圧倒された。
収容人数8万人を超えるサンティアゴ・ベルナベウはマドリディスタにより埋め尽くされ壮大なコレオグラ フィーにより両チームの選手を迎え入れた。
当時は画面越しではあるが「こりゃすげぇ...」 とただただ呆然とした。
両チームとも現状のベストメンバーで望んだこの試合はホームのマドリーが序盤からエンジン全開で攻め込んでいく。
開始1分足らずのベイルのヘディングシュートを皮切りにシュート を打たれ続けるユーヴェ。
こんなシーンが続くのかと思うと頭が痛くなった。そして嫌な予感は的中する。
ボックス内でキエッリーニがハメス・ロドリゲスを倒してしまいPK献上。
難なくクリスティアーノ・ロナウドがPKを沈めてマドリーが先制。トータルでもアウェイゴール差によりマドリーが1歩ファイナルに近づいた。
その後も続くマドリーの猛攻はブッフォンの好セーブもあり何とか耐え抜き前半終了。
「強い、とにかく強い...」
ホームというアドバンテージ、何よりCL史上初の連覇を目指す本気のマドリー相手に前半はほとんど何も出来なかった。
しかしその中で迎えた後半。前半とはどこか様子が違う。マルキージオのミドルシュート、 オフサイドとなったがビダルからのパスを受けたモラタがゴール前で決定機を作り出し徐々にゴールに迫っていく。そしてその流れが実を結ぶ。
右サイドで得たフリーキックをピルロが中へ入れる。クリアされたボールをビダルがボックス内に放り込みセルヒオ・ラモスに競り勝ったポグバが中へ折り返しゴール前のモラタへ。
胸トラップから左足で放たれたシュートはカシージャスの手を弾きそのままゴールへ。
「ウォーーーー!!!!!!」
マドリードまで駆けつけた約5000人のユヴェンティーニの歓声 が鳴り響く。
マドリーのカンテラ出身のモラタは感情を表に出さなかったがモラタを中心に歓喜の輪が広がる。
トータルスコアで再び有利になったユヴェントス。
部屋で叫びまくったし、「CL決勝進出」 の文字が脳内をよぎり当時の私はかなりの興奮状態にあった。しかしベルリンへの道はここからが険しかった。
再びリードを許したマドリーがサイド攻撃を中心に怒涛の反撃を見せる。しかし、ユーヴェの選手達は泥臭く、時には体を投げ出しマドリーの猛攻を防いでいく。79分にはピルロに替えてバルザーリを投入しBBBCのユニットを揃え守備を分厚くしていく。
そして、歓喜の瞬間が訪れる。
控えキーパーとしてブッフォンを手助けしてきたストラーリがベンチから飛び出しブッフォンに抱きついた。
ユヴェンティーノ歴が比較的まだ浅い自分からするとCL決勝の舞台に立つユーヴェを見れると思うと信じられなかったし夢のようだった。
「FINO ALLA FINE」の精神で劣勢になっても最後まで諦めず、 優勢になっても最後まで集中を切らさず戦い抜いた選手達はめちゃくちゃかっこよかった。数あるサッカークラブの中でユヴェントスというクラブを応援しててほんとに良かったと思えた。
私はこのマドリードでの激闘を一生忘れることはできないだろう。
【忘れられないあの試合】
14-15シーズン CL
Real Madrid VS Juventus
1-1
ぽぐ男(@Pognista_JUVE)