イタリアのサッカーに興味を持ち始めたのは、Euro2012でのバロテッリの活躍。決勝戦は中学生ながら朝の4時に起きてテレビにかじりついたものです。それ以来あまりサッカー観戦から離れていたのですが、大学に入りでイタリア語を勉強することになり、セリエAを本格的に見るようになりました。
17-18シーズンのユヴェントスvsナポリの試合が僕にとって印象深い理由が2つあります。
1つ目は、ナポリを本格的に応援しようと思ったからです。それまで何となく、「絶対王者ユベントスに喰らいつく2位のナポリ」というイメージで見ていたのですが、大学で色々学ぶにつれてイタリアの南北の問題や、イタリア人とサッカー文化の結びつきのおもしろさに気づき、もしかしたら南部のナポリがあのマラドーナ以来のスクデットを勝ち取るかもしれないという興奮と当時のサッリ監督率いる熟成したチームでの1試合ごとにある成長を感じ、サッカーとして面白かったからです。
2つ目は、クリバリが90分に決勝点を決めたことです。
クリバリはナポリの中心的存在で選手として一流です。また、残念ながら今のイタリアサッカー界にも残る悪い習慣である人種差別の被害者でもあります。また、ヨーロッパのビッグクラブから多数引き抜きの声があったにもかかわらず、ナポリへの愛をずっと示し残り続けた選手です。そのクリバリが敵地トリノでナポリの意地を見せたのがファンとしてとても感動しました。今までセリエA全体を見ていたのですが、これを機にずっとナポリを応援することにしました。
また、留学先もナポリにしました。留学に行きナポリの街も大好きになりました。スタディオサンパオロの熱気は今でも忘れません。
残念ながら、コロナの影響で留学は中断、セリエAも中断となってしまいました。しかし、イタリアも少しずつ毎日前進しています。andrà tutto bene (すべてうまくいく)というスローガンのもと国民が一致団結して頑張ってます。
一刻も早くコロナウイルスが収束し、大好きなナポリが、サッカー界を盛り上げることを願って止みません。
【忘れられないあの試合】
17-18シーズン
Juventus VS Napoli
0-1
Taisei Yashiro(@TaiseiYashiro)